環境修復工学研究室

  • # 温暖化対策
  • # 乾燥地緑化
  • # 沿岸生態系修復
  • # バイオマス利用
  • # 廃棄物利用
  • 酒井 裕司 准教授

 オリジナルな修復技術で環境問題改善に実践的に取り組む

地球温暖化や生態系など、国内外の乾燥地から沿岸域における環境問題に実践的にアプローチしています。オリジナルな修復技術を提案し、現地の土壌や水を対象として修復効果を検討。さらに、技術導入後の温暖化などへのインパクトの評価も行っています。例えば、西オーストラリア半乾燥地域での耐塩性樹種による植林や、タイ・インドネシアなどのマングローブ生態系での植林・再植林による生態系修復と炭素貯留量の評価など。国内では、地域バイオマス資源の有効利用と沿岸域の生態修復を目指した技術の開発と評価を実施しています。環境問題が深刻化している地域を対象に、オリジナルな修復技術を提案、実践的に導入することで環境問題改善に取り組んでいます。

また、国内外で活躍できる人材育成にも注力しています。研究室では、週1回の談話会による研究発表と研究に関するディスカッションのほか、論文紹介も月に1回程度実施。ゼミ合宿や学生企画のイベントなどを通じて、研究室メンバーの交流も深めつつ、楽しく研究を行っています。まずは自身のテーマの研究意義を理解すること。そのための研究内容等の調査、研究実施計画、実験および結果の報告や考察など、研究における一連の流れにおいて自ら積極的に取り組むよう指導しています。また、可能な範囲で現地調査なども行い、研究の意義や調査方法などを学ぶ機会も設けています。

研究室所属学生メッセージ

私は、オリジナルな方法での環境問題改善や沿岸生態系修復に関心を持ち、本研究室を選びました。研究は、未利用資源である木質バイオマスと溜池底質土を使用した磯焼けの改良剤を作製し、海藻生育に必要である腐植酸鉄の生成要因検討を行いました。

本研究室は、何事もまずは自分で行い、調べたこと、データ整理、実験結果などを週1回、発表したり指導教員と話し合ったりします。その中でアドバイスをいただき、また研究を進めていきます。酒井先生は話しやすく、色々な相談にのってくださり、研究においては、根気強く、丁寧な指導や助言をしてくださいます。1年間研究生活を送り、自身で行うことが多く大変なこともありましたが、人として成長できる研究室だと思いました。

今後も学生間で協力し、より良い研究室生活の中で、このようなオリジナルな方法で開発された沿岸域での改良剤が、実際に生育効果などにおいて発揮されることを願っています。